信念体系とは、自分が無意識に信じている、この世界の真実の寄せ集め
普段、物事の感じ方や行動のルールを決めている 心の司令室
= セルフイメージ (自分についての解釈、態度)
幸せを感じる人は「幸せの理由」を見つける仕組み、信念体系を持っていて
不幸せを感じる人は「不幸せの理由」を見つける仕組み、信念体系を持っている。
本来の自分で生きている時、個性や力を発揮する時は
状況に関わらず、信念体系が、肯定的に働いている時。
例えば「私は愛されている」といった信念を持っていると
ツラい経験をしたとしても、それと同時に
心は「私は愛されている」ということについて
その経験の中に、無意識に探し始めます。
この記事では、その信念体系を紐解くために
その特徴と仕組みを紐解いていきましょう。
目次
1.信念とは「これは真実である」と心から信じていること
信念 / ビリーフ (Belief)の定義、本当の意味とは
僕たちが「真実である」と心から信じているモノコト。
例えば「私はできる」という信念を持っていると
無意識に、自己肯定感が高くなり、行動力も湧いてくる。
反対に「私はダメだ」という信念を持っていると
無意識に、自己肯定感が低く、落ち込みやすくなる。
同じ、物事を目の前にした時に
信念によって、解釈の仕方や、浮かぶ感情、巡る思考、意思、行動は変わります。
信念は、普段、何気なく物事を解釈する時に
基準となる「自分にとっての真実」です。
それは内的な「マップ」や「フィルター」のようなもので
信念は、僕たちの感じ方、考え方、行動の基盤として
無意識に信じ、守り続けているルールになっています。
信念は、経験や教育、文化、家族、社会など
人生という冒険の中で、生きるための本能として、体験から形成されることが多いです。
2. 信念の4つの特徴
信念は以下の4つの特徴を持ちます。
1. 何を信じるか決定している
信念は、通常、意識の表層よりも深い部分に位置するもので、
僕たちの無意識領域で基本的な価値観や考え方を反映します。
2. 行動の原動力を生み出している
信念は、僕たちの日常的な選択や行動に大きな影響を与えています。
例えば「自分にはできない」という信念を持っていると、チャレンジを避け
反対に「自分にはできる」という信念を持っていれば、抵抗なくチャレンジする
3. 自己実現を予言している
信念は、時に「自己実現の予言」として働くことがあります。例えば
「自分は成功する」と信じて行動すると、その信念に従った結果が生まれやすくなります。
4. 体験によってアップデートされる
信念は固定されたものではありません。
新しい情報や経験、意識的な取り組みを通じて、信念を再評価し、変更することが可能。
信念はよく、価値観と混同されがちですが
信念は「無意識に信じている真実」を表し
価値観はその信念が根底にあってできた「考え」を表現します。
3. 信念体系とは、信念と信念の組み合わせで作られたプログラム
信念体系 / ビリーフシステム (Belief System) は
パターン化された信念の集まり。
信念が歯車なら、信念体系はそれらが集まってできたシステム。
まるでドミノのように、起きた出来事に対して解釈や反応の流れを決めています。
誰かと会話したり、何か体験や情報を目の前にした時
「それを どのように認識するのか」は、この信念たちにかかっています。
この心のシステムは
社会、他人、人生、道徳、自分自身など、現実の全てに対して働き
個人の認識、感じ方、思考、行動の背後にある
フレームワークや基盤として自動的に機能しています。
4. 信念体系の特徴 は 価値観や個性など「自分」を作る
信念体系の特徴は以下のとおりです。
1. その人の エネルギー(価値観、性格、個性、強み、動機など)を生み出す
信念体系は、多くの異なる信念や価値観を統合して、全体的な枠組みを形成します。
この枠組みが価値観や個性など、その人の性質となっています。
例えば
「私は自由に才能を伸ばしていい」「私はやればできる」
「私は他人を成長させることができる」「私が輝くことで他人も輝く」
など、これらの信念体系が働く時
この人は、無意識にリーダーシップを発揮したり
他人のために積極的な判断、行動を選びます。
このように、信念を尊重した行動は
本人にとって「当たり前」と感じていて、エネルギーの浪費やリスクにならず
むしろ「自分のやりたいことを、ただ、やっているだけ」といった
自発的でワクワクした生産的な行動になります。
2. 信念は信念と反響し、変化する
信念体系内の各信念は、他の信念と相互に関連し、支え合っています。
これにより、一つの信念が変わると、信念体系全体に影響を与えることがあります。
例えば
「私は愛されない」「私は人間関係が苦手」という2つの信念に対し
愛されていることに気づく経験によって
今まで自分が信じていた真実が、変わり
「私は愛されている」だけでなく「人間関係が好き」へ変わる、など。
最も中心に、その人の信念の基礎となっている基本的信念というものがあり
その中心へアプローチすることができると、意識の変容に最も大きな影響を与えます。
3. 自己正当化する
信念体系はしばしば自己正当化的です。信念が他の信念を補強することで
信念体系全体の一貫性や強固さが維持されます。
例えば
「私は新たな知識を学ぶことができる」「私は頭がいい」
「私は目標を達成することができる」といった信念体系が働く場合
新たな知識を噛み砕き、自分のものとした瞬間に
「私は頭がいい」と、より強く思ったり「私は目標を達成できる」と
自分の信じていることが
より、正当化されるように信念が深まることになります。
4. 周囲の影響から形成される
信念体系は、文化や社会の影響を受けやすく
同時にその文化や社会を形成し維持する役割も果たします。
例えば「私は我慢しなくてはいけない」
「私は周りに合わせなくてはいけない」
これは、家族、学校や集団行動、世の中の常識など
環境から作られている信念体系です。
5. 信念体系から外れることや、変化する時に抵抗感を生み出す
信念体系は静的なものではなく
新しい経験や情報を取り入れて進化することができます。
しかし、変化することは容易ではなく
しばしば強い抵抗に直面することもあります。
例えば、女の子が、子どものころに男の子のように扱われ
男の子のように育った子が「可愛いね」などと突然、女子のような評価を受けた時
自分の容姿が可愛いことについて信じるのに
抵抗感を感じることでしょう。
5.この記事のまとめ
信念は、心の指南書。
僕たちの思考や信じることの枠組みであり
世界をどう理解し、自分自身や他の人々との関係を築くか?全てが記されています。
信念は、羅針盤。
時に、荒れ狂う世界の中で心の拠り所となり
真実や意味を見つける手がかりとなります。
信念は、個性の花。
それぞれの信念は、私たちの独自の香りや色彩を持っています。
それらは僕たちのバックボーンとなり、人間の本質を形成します。
信念は、私たちの内なる声。
私たちが挑戦に立ち向かい、成長するための力となります。
信念体系は、私たちの思考や行動に
深い意味と目的を与えてくれる導き手です。
自分の信念や価値観を明確にし、理解することは、より充実した人生を築き
私たちが自己を発見し、周りの世界とのバランスを保つ手助けをしてくれます。